トラウマ、トラウマケアと聞くと、多くの人は自分とは別世界のことだと思うようです。

トラウマは「心のケガ」とも表現されます。でもここで言う「心のケガ」は、誰もが経験する「自分は他と違うかも」という小さな不安の蓄積も含む傷つきです。

傷つきは人の心の中で起きるもの。他者や社会が傷の程度を量ることはできません。「誰もが傷を抱えているかもしれない」という視点が必要なのです。

世の中が少し優しく、理解ある行動や発言をするようになると、多くの傷はやわらぎ、優しい世界の中で回復していきます。

そんな思いのもと、いるか家では個人、家庭、地域に向けて、ピラミッド（※図参照）のように重層的にアプローチしていきます。