
加藤 健次郎
かとう けんじろう
理事
電気メーカー社員、台湾で幼稚園教諭、日台交流事業などの経験を経て現在、特別支援学校教諭(特別支援教育コーディネーター)知的障害、肢体不自由、重症心身障害、医療的ケアの子どもたちの支援に携わる。プライベートで3児の父。育児休暇をガッツリ取得して『主夫』経験あり。学生時代はいるか家の運営母体であるNPO法人フリースクールまいまい(以下NPOまいまい)」のキャンプスタッフとして活動。子ども、大人問わず“遊び”を生み出す天才。

工藤 佳子
くどう よしこ
理事
保育士。児童養護施設で4年働き、その間に保育士資格を取得。「保育園は親子支援の最前線」との思いを抱き、その後は保育園を中心に働く。現在、都内の保育園に勤務。こどもの自然体験活動、森のようちえん、ママチルキャンプ、などのキーワードに出会い、さすらいの保育士時代にさまざまな場所へ出かける中、NPOまいまい主催の大島こどもキャンプで代表と出会う。渋谷でいるか家を立ち上げると聞き、思いに共感して運営メンバーとなる。昨年、単身里親認定を取得し、モッキンバードファミリーに参加。

小林 佐智子
こばやし さちこ
理事
介護福祉士。障がいがある里子を養育中。同じ里親仲間として代表と出会い、いるか家の運営に加わる。生れた家庭で暮らせない“社会的養護”の子どもたち、中でも障がいがある子どもたちはこんなにも生きにくいのかと、里親の経験を通じて思い知らされる。子どもたちができるだけ親元で暮らせるよう、まずは親たちが休息の時間を得て幸せを感じられたらとの思いから、いるか家で月2回、アロマハンドマッサージを提供。日々の子育てでは、子どもから人生の楽しみ方を教えてもらっていると感じている。

増田 洋紀
ますだ ひろのり
理事
いるか家のご近所さん。子育て経験のない人も含めた大人たちと子どもの「関わりしろ」をつくって社会で親子を支える、いるか家の活動に賛同して、団体に参加。IT企業勤務やプロボノの経験を活かして運営を下支えしている。子どもの声を聴き権利を守る「子どもアドボケイト」の基礎を勉強中。

後藤 絵里
ごとう えり
理事
ソーシャルワーカー、ライター。全国紙の記者、編集者を長く務めた後、早期退職して社会福祉士に。 現在、児童福祉施設で支援員として働く。子どもたちを笑顔にするためには、家族を孤立させないことが遠回りに見えて最短の道だと感じ、いるか家の理念に共鳴して活動に加わる。子ども・ 家庭福祉が関心領域。最近の記事はこちら:https://www.nippon.com/ja/authordata/goto-eri/

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宮川 哲也 さん
協力者
東京都市大学人間科学部人間科学科准教授。社会福祉士、精神保健福祉士。対応言語は日本語、中国語。21年間、非行少年と共に生活。児童自立施設では鴻池さんと一緒に仕事をする。現在、横須賀市意見表明等支援員として子ども権利擁護を実践中。非行少年に居場所を、という熱い気持ちを胸に秘め、座右の名は「それでも君は悪くない。」子どものためにまずは大人が素敵な笑顔でいることが大切という思いから、いるか家の理念に感動。

黒須 里恵 さん
協力者
社会福祉士。多胎児家族の当事者として「渋谷Fu.C.T(ファクト)」を運営、一般社団法人「関東多胎ネット」の理事も務める。行政機 関で相談支援の仕事に従事し、社会的マイノリティーへの理解の促進や、包括的・重層的なつながりの重要性に強い関心を抱くように。鴻池さんと出会い、その理念に深く共感。「違いを認め合い、尊重し、協力しあえる社会」を共に考え、実践していきたい。いるか家のような“実践の場”は社会にとって不可欠な存在。心から応援しています!

堀口 祐太 さん
協力者
社会福祉士。児童福祉施設や児童相談所で様々な子どもたちと関わり、子どもたちの生きにくさやうまくいかない部分を受け止め、受け入れてくれる、そんな居場所が拡がり、みんなにとっての当たり前になるといいなと思っていた。自身も二児の父として育児の楽しさと大変さを感じる日々。どんな人でも、うまくいかない時にも、いるか家に来てほっとできる。そんな地域の居場所のためにこれからも協力していきたい。

長谷川 恵美 さん
協力者
助産師・保育士・人間関係心理カウンセラー。子どもの笑顔と自然が大好きで、大島キャンプのボランティアとしてまいまいに関わった。
現在は助産師として、出産や産後ケアを通して育児に自信が持てるよう活動している。子どもたちを対象に『幸せに生きるための力を育む性教育』(人権教育)にも力を入れている。子どもを看る人たちの笑顔が、子どもたちの元気の源になるという信念がいるか家の理念と一致。いるか家の活動を応援していきたい。

西(白川) 美也子 さん
協力者
精神科医、臨床心理士、公認心理師。 鴻池さんとの出会いは、児童相談所の心理司時代です。 頼れるセラピストであり、根本的な変革のニーズを満たすために、地域で活動し始めたいるか家さんを全力で応援します。 いるか家にくる親子のトラウマ・ケアのコンサルやプログラムへのアドバイスをします。 精神科治療のニーズがある時はお声かけください

長田 眞由子 さん
協力者
株式会社北青山PSWオフィス代表取締役。PSWでありSW、精神対話士でもある。
都内母子生活支援施設・児童養護施設相談員での勤務を平行している。
元自殺対策支援クライシスサポート相談員/れもんハウス(西新宿)初代イル人。
いるか家の人に必要な資源のことなどご助言いただく。
いるか家
はじまり と めざすもの

鴻池 友江
(こうのいけ ともえ)
私が いるか家 を開設したのは、かつて児童相談所でかかわった養育者や子どもたちとの出会いがきっかけです。
彼らはいつも周りから「評価」をされる対象でした。
養育者は「正しい子育て」や「正しい教育」をしようと一生懸命。子どもたちもまた、「良い子」の枠から外れ、
周りから排除されることを恐れ、おびえて生きていました。
その状況を言葉で表せる人は少なく、多くの場合、うまくいかない焦りや取り残される不安感を積み重ね、自信をなくし、無気力になったり、身近な相手を攻撃したりという行動に表れていました。
追い詰められた養育者の
「なんとか子どもを正さなくては」という気持ちが
暴力や暴言につながってしまうこともしばしばでした。
私は心理士として、
子どもが受けた心の傷を回復するためのアプローチを学び、実践してきました。
学びの中で、養育者から子どもに向かう視点は、
社会から養育者に向けられる視点を反映していることに気付きます。
児童相談所で起きている事象に対応しているだけでは、優しくあたたかな関わりの連鎖には、永遠に転じないのではないか――。
そこで地域へのアプローチを目指そうと、「いるか家」を地域にひらいたのです。
たとえば、親子が気軽に来られる場としての「だれでも食堂」。さまざまな親子が来所し、食後に子は遊び、保護者の方たちは近況を語ってくれます。
そうして顔見知りになり、ショートステイでのお泊りや日中の居場所の利用につながり、子どもから困りごとを聞くことがあります。
そんな時は保護者たちの困り感も、自然な形で聴き取っていきます。
少しずつ、ゆっくりと、「家族まるごとの応援団」と認知してもらえたらと思っています。
一方で、個々の家庭へのアプローチだけで社会視点の課題が解消されるわけではありません。
家庭にプレッシャーをかけている社会の側にも、「違っていても大丈夫」と表現できる寛容さを、つくっていかなければいけません。
その方法の1つとして、
いるか家ではトークルームや座談会を開いています。
世の中には多種多様な人がいるのに、私たちは常に“多数派”の側に身を置きたくて、
少しでも違う要素がある人を排除したがります。
そうではなく、他者との違いに興味を持って耳を傾け、
どんな配慮が必要かを知り、
尊重し合う関係をつくれたら。
自分にも周りの人にも、優しい社会が実現すると思うのです。
いるか家 運営団体について
NPO法人 フリースクールまいまい

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